この記事のハイライト
● ホームステージングとは、売却する家を魅力的に演出することである
● ホームステージングをおこなうと、早期売却や希望価格での売却につながるメリットがある
● 費用や手間をかけずに早く売りたいときは、不動産会社による買取も検討すると良い
最近は、家を売却する際にホームステージングをおこなう方が増えています。
その理由は、ホームステージングをおこなうと、家の売却で大きな効果が期待できるからです。
そこで今回は、ホームステージングとは何かについて、メリットやかかる費用などを踏まえながらご説明します。
東京都足立区を中心とした周辺のエリアで不動産売却をご検討中の方は、ぜひご参考にしてください。
家を売却する際に検討したい「ホームステージング」とは
ホームステージングとは、英語で家を意味する「HOME」と演出を意味する「STAGING」を組み合わせた言葉で、直訳は「家を演出すること」です。
具体的には、売却する家の室内を家具や小物、グリーンなどで魅力的に演出する手法です。
中古住宅をモデルルームのように演出できるので、物件の印象をアップする効果があります。
中古住宅の売買が盛んなアメリカでは、1970年代からおこなわれている手法で、近年は日本でも注目度が高まっています。
ホームステージングをおこなうと得られる効果とは
売却する家でホームステージングをおこなうと、購入検討者に与える印象が変わります。
家を売却する際は、「できるだけ何もない状態にしたほうが良い」と考える方が多いかもしれません。
けれども、空っぽの家は広い印象を与えることができる反面、以下のようなマイナス面があります。
- 殺風景な感じがする
- その家での生活がイメージしにくい
- 欠点が目立ちやすい
室内に家具などがないと、殺風景で冷たい印象を与えてしまう可能性があるでしょう。
また、空っぽの家を見ただけではそこで生活するイメージが湧きにくく、「この家で生活したい」と思ってもらうことが難しいかもしれません。
さらに、他に何もない分、部屋の特徴が目に付きやすくなるため、日当たりや壁の汚れなどの欠点があると目立ってしまうでしょう。
ホームステージングをうまく活用すると、このようなマイナスのイメージを減少させたり、買主の購入意欲を向上させる効果が期待できます。
ホームステージングに使う家具の調達方法とは
ホームステージングをおこなう際の家具は、以下の3つの方法で調達します。
- レンタルする
- 購入する
- 家にある家具を使う
日本で主流なのは、家具をレンタルする方法です。
購入よりも費用をかけずに多様なコーディネートができることが、人気の理由でしょう。
2つ目は、ホームステージングに使う家具を購入する方法です。
アメリカでは用いられることが多い方法で、家のイメージに合う家具を選んで購入し、買主には家具ごと売却します。
3つ目は、その家で使っていた家具をそのまま利用する方法です。
家にある家具だけを使うケース以外に、追加でレンタルや購入するケースもあります。
また、家にある家具が多すぎる場合は、一時的な預かりサービスを利用できることもあります。
家を売却する際に検討したいホームステージングのメリットとは
ホームステージングによって売却する家の印象がアップすると、以下のようなメリットがあります。
- 他の物件との差別化を図れる
- 早期売却が期待できる
- 値下げをせずに済む可能性がある
これらのメリットについて、それぞれご説明します。
ホームステージングのメリット①他の物件との差別化を図れる
家を売却するときは、できるだけ多くの方に興味を持ってもらうことが重要です。
興味を持つ方が増えると、その分買主が見つかる可能性が高まるからです。
数ある物件のなかで目を引くためには、他の物件との差別化がポイントになります。
ホームステージングをおこなった物件の写真なら、「この物件を見たい」と感じてもらえる可能性が高まるでしょう。
ホームステージングのメリット➁早期売却が期待できる
不動産はすぐに売却できるものではなく、売れるまでには通常3か月から半年ほどかかると言われています。
この販売期間をできるだけ短くしたいときにも、ホームステージングは有効です。
その理由は、ホームステージングをおこなった物件は内見時に理想の生活をイメージしてもらいやすく、購入の決断を後押しすると考えられるからです。
内見は、物件購入の決め手になることが多々あるため、このときに良い印象を与えられると早期売却が期待できるでしょう。
ホームステージングのメリット③値下げをせずに済む可能性がある
不動産の売却では、買主から値下げ交渉をされることが多いものです。
ただし、物件の魅力が高いと、買主は値下げを考えない可能性があります。
ですから、ホームステージングをおこなった家なら、値下げを回避できることがあるでしょう。
もし、値下げを見越して売却価格を高めに設定していた場合は、希望価格よりも高く売れることがあるかもしれません。
家を売却する際に検討したいホームステージングにかかる費用とは
家を売却するときにホームステージングをおこなうと、費用がかかります。
金額はホームステージングの内容などによって変わるので、費用に影響するポイントを確認しておきましょう。
ホームステージングの費用に関わる内容とは
ホームステージングにかかる費用は、以下の内容によって変わります。
- 家具の調達方法
- 業者に任せる範囲
- 家具のグレードや個数
- 家具をレンタルする期間
- 売却する家の状態
まず、家具の調達方法によって、費用が大きく変わります。
一般的には購入よりレンタルのほうが安く、手持ちの家具を使う場合はさらに費用を抑えられるでしょう。
業者にすべてのコーディネートを任せる場合と、プランニングだけ依頼する場合でも費用が違います。
そして、グレードの高い家具を選んだり、たくさんの家具をレンタルしたりすると、費用は高くなるでしょう。
また、売却する家が空き家の状態か居住しているかによっても、費用に差が出ることがあります。
たとえば、家に居住しながら売る場合は、使っている家具を利用できると新たに加える家具が少なくて済み、費用を抑えられます。
空き家の場合は必要な家具の数が多くなり、それに伴って費用が高くなるケースが考えられるでしょう。
このように、さまざまなパターンがあるので「このケースは高くなる」などと一概には言えませんが、費用に影響するポイントを押さえておくと調整しやすくなるでしょう。
ホームステージングにかかる費用の相場とは
では、ホームステージングにかかる費用の相場は、どのくらいの金額なのでしょうか。
依頼する業者などによって違いはありますが、空き家のプランニングからコーディネートまで任せた場合、3か月のレンタル料金を含めて15万~30万円ほどかかると言われています。
居住している家の場合は、プランニングだけ依頼すると5万円、家具のレンタルなども含めると10万~15万円ほどが相場です。
家具をレンタルせず、写真撮影だけお願いする場合の費用は6万円前後です。
このように、依頼する範囲などによって金額が大きく変わるため、費用対効果をしっかり見極めながらプランと予算を考えましょう。
なお、「早く売りたいけれど、なるべく手間をかけたくない」とお考えでしたら、不動産会社による買取もおすすめです。
買取は、不動産会社が物件を直接買い取る方法なので、スピーディーに売却が完了します。
売却価格は市場価格より低めになりますが、費用や手間をかけずに早期売却ができるため、早さを重視する方はぜひ検討してみましょう。
まとめ
ホームステージングの大きなメリットは、早期売却につながることです。
ただし費用がかかるので、早く売りたい場合は不動産会社による買取も検討してみましょう。
私たち「三敬商事株式会社」は、東京都足立区を中心に、周辺エリアで不動産の売却をサポートしております。
仲介と買取のどちらのご依頼も承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。